さくらんぼの大切な仕事である人工授粉
とはいえ、人間の力による受粉作業だけではなく
養蜂業者さんから蜜蜂の巣箱をお借りして、蜜蜂にも受粉を手伝ってもらっている
なかなか中に入らない蜜蜂

で、花の時期が終わると、その巣箱を回収するのだが、
その回収が毎回スリリングなのである。

これが夕方暗くなった時点での蜂の巣箱だが
わかりにくいかもしれないけど、巣箱の入り口付近で
なんかわらわら固まっているのが蜜蜂くんたちだ

回収の日の気温が高かったりすると、なかなか蜜蜂が巣箱に戻ってくれないのだ

そんなとき、下手に巣箱を突っついたりすると、すぐさま兵隊蜂
みたいなのが飛んできてすごい勢いで突っ込んでくる

とはいえ、回収の時間は決まっているので、その見極めが難しいのだ

私は地域の農協の果実部会で桜桃委員会の役員だったりするので
蜜蜂の分配や回収の時には、手伝うのだが、毎回回収の時には
必ずトラブルが起こる。

蜂が入らないというのが大半だが、中には
軽トラックで回収途中、道路に巣箱を落としてしまうとか・・・

今年もそんな騒動があったのだが、
そんな時には、下手に勇気を出して回収しようなんて考えてはいけない

完全防備でも気が立っている蜂の群れはおっかないのだ

頑張って回収してしまった農家の方は、
それはもう気の毒なくらい痛い目にあっていた。

蜂も自分から攻撃しなければ全然平気なのだが
回収時は、無理やり蓋を閉めて、さらにトラックに移動するのだから
回収時に農家の軽トラックからきちんと蓋が閉まっていないと
とても恐ろしいことが起こる。

飛んできたら、逃げるのだ

特に私は今までにも蜂に刺された経験者だから
蜂の毒に対する抗体が作られてしまっている。

蜜蜂の毒は最初よりも2度目のほうが辛いのだ

アレルギー反応で、毒を認識した身体はたちまち全身真っ赤になって
痒くなる。

今年は、手袋の上からチクッとされたが、幸い針が中までいかず、そのような辛い目にはあわずに済んだ、
とはいえ、ほんの一瞬チクッと来ただけなのに
体中がほてるように熱くなり、

たしかに蜂の毒も、少量なら強壮剤になるわなあと納得

ちなみに今年の回収した巣箱はとても重かった。

つまりそれだけ、花の蜜が沢山取れたということで
いい花が咲いたという事でしょう。

蜜蜂の回収と共に地域では一斉に防除用の散布車の
音がうるさくなる。

今までは蜜蜂がいたので散布できなかった殺虫剤がやっと
散布できるようになるからだ、

うちの果樹園でもこの時期の殺虫剤散布はキチンと散布している

何しろ、若芽ほど虫にとって美味しいご馳走はないのだ
とても農薬代わりの別の資材で追い払おうとしても間に合わない

果物を育てる大切な葉っぱを守るために
やっぱり気の進まない作業ではあるけれどね